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HSPはコミュ障ではない

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コミュニケーション障害とは

コミュニケーション障害という言葉には、

①医学的な診断名として使われるもの

      と

②俗称として使われる場合

     とがある。

①は、幼児期から青年期にかけてかかる失語症や言語の習得が困難である言語障害や、また小児期の吃音などの症状や発声の障害、言語発達の遅れなど、医学的に診断される症状を指す言葉。

②の俗称で使われる場合は、コミュ障⇒コミュ症と字を書き変えられ、ネットスラングとして使われることが多いもの。

恐らく世間的によく使われるのは②の俗称の方。

この場合のコミュ障=コミュ症にははっきりとした基準や定義はなく、ネット上などで誰かを悪く言う時のなんかに使われたりするのを見る。

HSPはコミュ障?

では、最近よく聞かれるようになった俗称の方のコミュ障とは一体何なのか。

コミュ障とは

 他人と意思疎通をはかることや他人の気持ちを理解することが苦手である状態や、人との繋がりを排除しているような人を指す

らしい・・。

定義がない分、ネット上で「コミュ障とは」で検索して出てきた説明の中で一番客観的説明に思えるものを書いた。

これだけ見るとやはりコミュ障とHSPの人たちは重なる部分が多いのか。

どうやら、空気が読めない人や会話がかみ合わない相手に対して言ったり、実生活で人付き合いを避ける人や他人との雑談がとても苦手な人のことを指すらしい。

ドラマを見ていても、対人関係を避けてオドオドしているような内気な役柄やキャラに対して「コミュ症」とか「マスクくん」みたいに揶揄して使っている。

また人との会話に苦手意識を持つ若い人が自分のことを「私はコミュ障で・・」と使うこともあるみたいだ。

コミュ障という言葉は言う側が都合よく使っていることが多いようだが、言われる側にすれば攻撃にも聞こえて、傷つく嫌な言葉だろう。

 HSPの人たち、特に非HSS型HSPのように内気でシャイな人たちは、コミュ障と

思われている可能性が高く自分でも自覚があるかもしれない。

そして、本人たちもそう思われることをやはり嫌がる。

コミュ障という言葉のイメージだけが一人歩きしているせいで「変わっている人」

陰キャラ」「病んでる人」と思われそうだし、人格まで否定されたように感じるからかもしれない。

コミュ障の特徴

 

最近ではネット上だけでなく、女性向けファッション誌ノンノでも「コミュ症女子の特集」なんかが載っていたりで何かと話題になる「コミュ症」=コミュ障

ノンノで掲載されていたコミュ症女子の特徴を参考にあげてみると・・

 

①人の目を見て話せない

②新しい環境になると緊張してしまい自分から話しかけられない

③初対面の人との距離感がわからずぐいぐい話しかけて引かれる

④初対面の人と会話が続かない

⑤聞き役に回ることが多く自分から話題を振れない

⑥他人から話しかけられるとイライラする

⑦友達と話していると、なぜだかイラッとされることが多い

⑧相手の顔色ばかり気にしてしまい、自分の思っていることを伝えられない

⑨趣味の合わない人と話す気になれない

⑩会話自体がめんどくさい

リア充な人を見ると「別世界の人だ」と感じる

⑫自分の素を見せられるのは家族だけ

参照 ファッション誌 non-no(ノンノ) 

 

この特徴にHSPがあてはまるかというと、どうだろう・・

あてはまらないこともあるような、ないような・・とても微妙。

私もチェックしてみたが、HSPのチェック項目ほど満点を示さずしっくりこない。

この特徴を見る限りではHSPはコミュ障ではないとも思える。

①や⑥や⑨や⑩などは、そんなに無愛想にしてしまって嫌われることが怖くないの?

と気になってくるし平気でいられるとしたら、コミュ障とHSPは性質からして違うことになる。

ただ、ノンノ読者の年齢層が10代~20代女性対象なので、若い子向けに構想され、若い女子のコミュ症あるあるを想定して書かれたものだとしたら、HSPの若い頃の特徴だとも見れる。

どうだろう・・

若い頃のHSPはこんなのだろうか?

私もそうだったのか?

そうだね。。

確かに若い頃は初対面の相手に無愛想にツンとしていたり・・(ただ人見知りで口下手なだけだったんだけど)

たとえ性格悪く思われてもいいから、雰囲気だけでもいい女風を装い、せめて初対面ぐらい舐められないように気取っていたかもしれない

若い頃のは弱い自分がバレて舐められるぐらいなら無愛想をよそおってでも強がりたかったのか。。汗

(結局一瞬で私の弱小でフニャフニャなキャラは見破られてすぐ舐められるんだけど)

そうすると、この特徴は主に10代から20代のHSPの特徴なのかもしれない。

  HSPがコミュ障に見られるわけ

もちろんHSPがコミュ障と思われるのには理由がある。

ただやみくもに昆虫のように本能の赴くままに他人を怖がり避けているのとは違う。

HSPが他人と意思疎通をはかるのが苦手なのは、さんざん述べてきた人と接することのハードルの高さからだ。

HSPにとって対人場面は何かとハードルが高いのだ。

人と接するといちいち相手の反応が気になり

何気ない言葉にいちいち傷つき

相手の意図を読み過ぎたりする

そもそも、相手が話している内容云々よりもそれ以前に面倒なものがあるのだ。

境界線の薄さから、相手の顔から表情から声から感情から全ての相手に関わる情報が自分の中に一気に押し寄せてきて、相手が目の前からいなくなった後もしばらくは相手が自分の頭の中に入り込んだまま出ていかない状態になるのだ。

それが結構きつい。。

相手の情報が脳にダイレクトに入り込んできてから処理されてるまでの経過なのだから仕方ないけれど。

HSPは脳の構造上非HSPより情報の処理がていねいで深いために時間がかかる。

脳が長時間かけて情報処理をしているのだが、その情報処理にかかっている時間が感覚として心の動揺として感じられるようだ。

その動揺に時間をとられることが自分でも毎度のことなのでわかっている。

心が(脳が)動揺モードから通常の平静モードに戻るまで長ければ30分くらいかかってしまう。

それを自分でもよく分かっているから何だかいちいち動揺させられるのが、億劫で面倒で煩わしいのだ。

結果、HSPは人との繋がりを避け、繋がりを排除していく傾向となり、コミュ障のような状態になっていくのかもしれない。

 コミュ障の状態になってしまうHSPにはしっかりとした理由がありながらも、それは世間的に理解されにくいし、世間にコミュ障と言われてしまうのもある意味仕方がない・・という結論になる。

やっぱり世間的にはコミュ障なのか・・

 

でも世間が勝手に都合よくコミュ障という言葉を扱い、レッテルを貼られろうが、自分だけは正しい認識をしてればいいのだと思う。

 結局、非HSPにはHSPの感覚は理解できないし、その脳で生まれない限り、他の気質の人生を経験することはお互いに難しく想像でしかないし。

HSPにコミュ障という病気も人格否定もない。

人を避けている状態がコミュ障ならばそこは認めるけれど、HSPは一人でいることを自ら選択し、理由はさんざん述べてきた、諸々の致し方ない理由からそうするのだ。

 

鈍感な世界の人たちの会話の様子

もともと自分の世界で生きているHSPは人と会話するうえでの高いハードルを越え、気まずさや傷つくかも知れないリスクを冒してまで自らすすんで他人と雑談しようとはししない。

そして、もともと社交的ではない気質なのでコミュニケーション技術も低めだ。

それでもHSPが人と雑談をしなければいけない場面は度々あるだろう。

そんな時仮にHSPの人たちが会話するコツを心得ていれば、コミュ障と言われずに済むぐらいのレベルにはなれる。

では、コミュ障ではない人たちにはどんなコミュニケーションのコツがあるのか。

非HSPの人たちを観察していると、彼らは実に坦々と雑談する。

家族のことから出身大学から昨日の出来事からそれはもう根ほり葉ほり・・それでいて坦々と。

HSPの私からするとそんなこと聞くなんて言うなんて恥ずかしいとか

踏み込みすぎじゃない?失礼じゃないの?

また、そんな話楽しい?興味深い?

と気になってソワソワしますが、相手も坦々と答えて、また坦々と聞いている。

不思議なのが、そういった非HSPの会話や雑談は、かなりプライベートなことを質問するわりに、あまり興味なさそうに上の空で聞いていたりする。

それが私たちにはとても不思議に見える。

皆それほど相手の話を真剣には聞いていないように見える。

職場で昼休憩に上司や同僚と食事しながら話される内容は、興味ないけれど話題のネタをお互いに振っている感じに見える。

それが雑談だと言われてしまえばそれはそうなんだろうけど。

HSPだと、うまく話せなかったり、感情がたかぶって興奮しすぎて何言ってるか分からなくなったり、注目されるのが苦手で言いたいことも言えなかったり、また相手の意外なプライベートトーク驚いたり興味を持ったり嬉しくなったり色々と空想まで広がり頭の中で色々収集がつかなくなっているのだが、非HSP同士は聞きっぱなし、言いっぱなしで感情の起伏など一切なく、何ともさっぱりしたものなのだ。

話題をふっておきながら、聞いた側も「へー別にに興味ないんだけどねー」と心の声が漏れそうなほどの無関心な態度だ(非HSPの皆さんごめんない)

ここでもやはり脳の違いが出ているのかもしれない。

HSPから見て坦々と見えてしまう非HSPの態度は、そうしたくてそうしているわけでも無愛想にしているわけでも興味ないわけでもないのかもしれない。

非HSPにとっては雑談とはそういうもので、雑談以上の意味や動作はないのだろう。

HSPなら雑談中も会話の内容から相手の感情から精神状態や自分の受け答えから何から何まで拾い上げては情報でいっぱいいっぱいになっているのだが、非HSPの雑談は・・雑な談・・粗い会話ということなのか・・汗

そんなに重要ではない会話を自動的に適した感受性のレベルでこなしていると言ったらいいのか。

レベル的には言いっぱなし聞きっぱなしモードというどんどん流れていく工場のベルトコンベアのような流れ作業モードに自動的にシフトできているのかも?と想像してしまう。

便利でうらやましい機能だ。

でもそれが鈍感な世界の人たちにとっての雑談というものなのかも。

HSPも頭の片隅に置いておくと役立つ雑談のコツ

HSPが言いっぱなし聞きっぱなしで坦々と雑談できる日が来ることはないのかもしれないけど、動揺しながらも雑談ができるようにはなれると思うので。

HSPも非HSPの切り口を真似してみると良い。

話題に困った時は「木戸にたてかけし衣食住」をおぼえておくと役にたつかもしれない。

誰でも広く関心を持ちやすいテーマで、共感されやすく当り障りなく話がひろがっていくテーマだ。

き(季節)

「そろそろ衣替えしないとね」

「そろそろ花粉出てきてる?」

ど(道楽)

「最近、あのドラマにはまっていまして・・・。」
「お休みの日は何をして過ごしますか?」

に(ニュース)

「あの女優が結婚したらしいよ」

「あの事件は本当に物騒ですよね」

た(旅)

「あそこのホテルはバイキングがすごく美味しかったよ」

「ヨーロッパへ行く時はシーズンオフに行ったら結構安く行けるんですよ」

て(天気)

「今日は午後からは晴れてくるみたいですね。」
「この間の集中豪雨で、知り合いの家が水浸しになったんですよ。」

か(家族)

「お子さんは何人いらっしゃるんですか?」

「ご兄弟は?」

け(健康)

「花粉症とか大丈夫ですか?」

「体調どうですか?」

し(仕事)

「お仕事最近忙しいですか?」

ユニクロクリスマスセールやってるみたいよ」

「最近これが流行ってるらしいです」

「有名なカレー専門店があって」

「このへんでお薦めの居酒屋知ってます?」

「このあたりで混まない皮膚科知りませんか?」

「うちの家は結露がすごくて、、やっぱりペアガラスのがいいですかね。」

 

赤文字は自分なりに具体例を考えてみたが、うまく思いつかないものもあり貧租でありきたりな例えになっちまった・・汗

美容師さんなんかは、だいたいこもの「木戸にたてかけし衣食住」辺りを本当に自然にさりげなく会話してくるからすごいなあ。

初対面のお客さん相手でもうまく会話を引き出してくるのはさすがだなと思う。

しかも坦々と無感情に。(コラ)

気まずさや恥ずかしさに耐えられないHSPに美容師はまず務まらない

私には美容師は絶対務まらない(当然ながら)

  

それでも、ぎこちなくてもいいから他人に興味を持ち、相手のことを質問してみる。

相手に興味がわかなくても話題をふってみる(笑)

そうして訓練しているうちに世間話や雑談に慣れてくるかもしれない。

そんな工夫をしながら、HSPの人たちが職場のお昼休憩など、少しは気楽に過ごせるようになれたらいいのではと思う。

 

 

 

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