自分の共依存と向き合う
前回、HSPと恋愛、共依存①では、共感力の高いHSPが共依存に陥りやすいという恋愛傾向をお話しました。
HSPはなぜ、そんなにも自分を失くしてまで相手に迎合したり同調したりするのでしょう。
生まれ持った豊かな感受性や共感力からくる優しさ?と言ってしまえばそれまでなのですが、自分が苦しいまでに相手に合わせ、時には体調を崩してまで相手の世話ばかりしているとしたら、それはもはや健全な関係とは言えません。
その心の奥には、相手に気に入られたい、相手をつなぎとめたい、孤独を感じたくない、傷つくのが怖い、現実を見るのが怖いという思いが隠されているのかもしれません。
そして、HSPが痛ましいほど自分を犠牲にして、支えて、思いやりや共感を示しているその相手と言うのは、こちらの気持ちには全く共感する能力を持ち合わせていない人物である場合が多いのです。
無責任に自分勝手なことをして、こちらを傷つけても何とも思っていないような人ではないですか?
だとしたら、もうその関係は不毛なものです。
あなたがつなぎとめているだけで、もうとっくに破綻している関係なのかもしれません。
HSPが共依存から脱出する方法
あなたが、まず最初に取り掛かることは、相手との修復ではなく、何においてもまず「自己主張」できる人間になることです。
自分自身が抑圧してきた自己主張をしていくことです。
自分が要求や欲求を言うのはわがままだと気がひけますか?
反論されるのが怖いですか?
HSPの人はもともと、自己中心的になりたくない、わがままだと思われたくない、相手を優先したいと育ってきた人なので、多少のわがままや自己主張をしても、それは世間ではわがままとは映らないくらいのものでしょう。
やりすぎかな?とHSPの人が思うくらいでちょうど良いくらいです。
そうやって、自分の気持ちと向き合い、自己主張できるように学んでいきましょう。
自己主張するための方法としては、以前書いた、HSPが【境界線を強くする為の】たった1つのシンプルな方法の記事を参考にしてみてください。
HSPは自己主張を身に着けること
共感力のない恋人や配偶者に、あなたはどうしてほしいですか?
傷ついた気持ちを共感してほしいのかもしれません。
相手に、自分勝手で自己中心的なことを認めさせ反省して変わってもらいたいのかもしれません。
でもあなたが相手と一緒にいる間はなかなか改善していかないでしょう。
あなたに必要なことは、相手と一緒にいることではなく、さらに相手に共感や思いやりを寄せることではありません。
あなたに欠けていて必要なことは「自己主張」できるようになることです。
自分の気持ちに気づくこと
自己主張を身に着けていくこと
これをしないままに、もし今の恋人や夫と別れても、新たに出会う人は同じような人で、同じような関係になってしまいます。
あなたに今必要なのは、相手といることでも、相手にわかってもらい、相手に変わってもらうことでもありません。
自分が「自己主張」を身に着けていくことなのです。