潜在意識といえばマーフィー
実生活では慎重になりすぎたり、上手く自分を表現できず、言いたいこともなかなか言えない私のような人間にとって、読書はいわば現実逃避とも言える趣味の一つだ(笑)
でも、その読書で思いがけない発見や気づきがあるもので、最近実家の本棚に眠っていたジョセフ・マーフィーの本を見つけて熱心に読んでいる。
昔に読んでいた本だけど、自分がHSPと自覚してから読み返すとまた違った見方に出会える。
磁気を帯びた人と磁気の抜けた人
一つは、いわば磁気を帯びた人であって、自信と信念にあふれている人です。
こういう人は、自分は勝利を得、成功するように生まれついているのだという事を知っています。
引用 ジョセフ・マーフィー(1989年)『眠りながら成功する』大島淳一訳,産能大学出版部.
読み進めていくと、序盤から「自信」やら「勝利」やら「成功」やらと、HSPには馴染みがないような、気後れするような、とっくにあきらめてしまったような、そんな眩しくて、そして体育会系な(笑)言葉の羅列に拒絶反応さえ感じてしまう。
そうして、読んでいくうちに、マーフィーの言う潜在意識の力を活用して磁気をおびた人たちの対局にいる磁気の抜けた人というのは、今の自分のことだとだんだん知らされてくる(笑)
もう一つのタイプの人は磁気の抜けた人です。
こういう人は、恐怖と疑念でいっぱいです。好機が訪れても、「おれは失敗するかもしれない。金を失うかもしれない。人はおれのことをあざわらうだろう」と言います。
こういう人は人生においてあまり成功しないでしょう。
進むのをこわがる人は、今いるところにとどまるだけだからです。
引用 ジョセフ・マーフィー(1989年)『眠りながら成功する』大島淳一訳,産能大学出版部.
磁気を帯びている人のイメージはよくわからないけど、自分が磁気を帯びていないらしいことだけはわかる。
またHSPお得意の自己卑下?
いやいや、確信。
『恐怖と疑念でいっぱいで、チャンスが訪れても進むのを怖がる人は今いるところにとどまるだけ』
これはまさに今の自分のことだと認めざるを得ないので、私はマーフィ氏の言うようにイコール「磁気の抜けた人」ということになる。
まずは認めることが第一歩(笑)
私はHSPの脳だから・・と全てをそこへ持っていき、できないことを受け入れて楽になったつもりだったけど、それでは「まだ立ち止まっているだけ」ということに気づいてしまった。
もちろん自分がHSPなのは間違いないのだけど、HSP群の中でも立ち止まってしまってるHSPだ、私は。
潜在意識に与えられた悪い暗示
この本を読むまでは、自分がとどまっていることにも気づいてなかったので。
でも、気づかないということは無意識(潜在意識)ということなので、そのとどまっている行動ももちろん無意識だろう。
それを意識的に気づけたことは、一歩前進どころか奇跡の大躍進(笑)
それに、HSPが立ち止まってしまうことも、とどまっていることに気づかないでいることも、全ては無意識のなせるわざだから仕方ない・・
と本書には書いてあるよう拝見する。(本書はHSPとは無関係の内容の書物だけど)
そう、仕方のないことなのだ。
なぜなら、人は幼い頃から養育者(主に親)から様々な良くない暗示を浴びせられてしまうから。
これは何もHSPに限ったことではなく。
私たちの大部分は幼年時代から悪い暗示を与えられてきております。
それをこばむ方法を知らないので、私たちは無意識的にそれを受け入れております。
悪い暗示の例をいくつかあげてみましょう。
「おまえにはできない」
「そんなことをやっちゃいけない」
「みんなお前が悪いんだ」・・・
もしも大人になってから、再調整療法となるような建設的な自己暗示を使わないと、過去においてあなたに刻み込まれた印象のおかげで、個人的生活でも社会的生活でもあなたを失敗させるような行動の型が作られてしまいます。
自己暗示とは、もし放っておくならばあなたの生活の型をゆがめ、よい習慣の発達を妨げるような膨大な量の否定的な言葉の条件づけから、あなたを解放してくれる手段なのです。
一部引用 ジョセフ・マーフィー(1989年)『眠りながら成功する』大島淳一訳,産能大学出版部.
そして、普通の子ども以上に親の感情を深く真剣に受け止めては傷つき、怖がり、不安がるであろうHSPの子ども達は、非HSPの子ども達以上に暗示の影響をモロに受けている可能性が考えられる。
HSPの人が長い年月をかけて潜在意識にどんどん沈めていったものは、周りの大人からの膨大な量の「良くない暗示」や、「トラウマ」だったり「自己否定」だったり、「恐怖」や「不安」だったりするのだと思う。
中には恵まれたHSPの方もいるかもしれないけど。
愛情やありのままの存在を受け入れてもらえた記憶がある、恵まれたHSPの人たちももちろんいるだろう。
それでも。
以前『HSPの記憶を塗り替える』記事でも書いたように、意識できる記憶さえ否定的なにとらえてしまうHSPだから。
無意識の領域である潜在意識なんてのぞくのも何だか恐ろしい。。
見てはいけないおどろおどろしいものがぎゅうぎゅうに閉じ込められてるように思えてならない。
HSPこそ潜在意識を書き換えよう
でも怖がってばかりいては前に進めないので。
それに、HSPの誰もがHSPらしく花開くことを祈るのは、このサイトの趣旨でもあるから。
無限の知性や可能性が眠る潜在意識。
これをHSPの人たちこそ活用してみない理由はない。
もし、HSPが潜在意識を上手く活用できたらどうなるだろうか。
それこそ、自信に満ちあふれて迷いなく勝利へ突き進み、楽観的で力強く自己主張して栄華を極め…?
も、もはやHSPではなくなっているような・・(汗)
そうではなく、良い暗示を確信できたHSPは、もっと『静かな強さ』のイメージになるのではないか。
HSPがHSPらしく磁気を帯びたなら、自分の得意分野や才能を生かして活躍しているアーティストのような人たちを想像する。
芸能人で勝手に想像するとすれば、宇多田ヒカルさんとかピースの又吉さんとか?
HSPこそ潜在意識で羽ばたける
HSPこそ潜在意識を書き換えられれば、世界に羽ばたける個性になれるのではないかと思う。
それを邪魔しているのは普段はその存在すら気づかない無意識=潜在意識かも。
過去の数々の膨大な傷つき体験を、HSPにおいては非HSPより深く受け止め、否定や怒りや恐怖の感情を心の奥底にたくさん溜め込んでいるかもしれない。
そしてマーフィーは言います。
磁気を帯びた人間になりなさい。
そして永遠の大秘密を発見しなさい。
ジョセフ・マーフィー(1989年)『眠りながら成功する』大島淳一訳,産能大学出版部.
永遠の大秘密とは、誰もが共通して自分自身の潜在意識の中に持つ奇跡を起こす力なのだそう。
そして、その力は獲得する必要はなく、
あなたはすでにそれを持っているのだ。
持っていることに気づき、信じて祈ることなんだってよ。
だんだんスピ系サイトみたいになってきたけど。
つづきはまた次回。